不眠症は漢方薬で改善できる?不眠に効く漢方薬とは

つらい不眠症を少しでも改善できるなら…と漢方薬に興味を持たれる方も多いと思います。

何となく睡眠薬は怖いけど漢方薬だったら健康にプラスになる働きもありそうな印象もあるので気になる所ですよね。

漢方と言っても種類が豊富で病院で相談しても漢方薬に詳しい医師って少ないのが現状なんです。

そんな「使ってみたいけど、どんな漢方が不眠に良いのか分からない…」とお困りの方のために不眠で悩んだ時に知っておきたい漢方の種類や効果などまとめました。

漢方薬と睡眠薬の違い

まずはそもそも漢方薬と睡眠薬では何が違うのかよく分からない、という方のために簡単な違いをまとめました。

漢方薬
  • 気・血・水という3つの要素で体の不調をみる
  • 不調の原因となる身体の乱れを整える事が重要
  • 直接的な効果ではなく身体を整えることで結果として不調を改善する
  • 不眠だけではなく随伴する症状の改善も期待できる
  • 漢方に詳しい医師や薬剤師などに相談することが必要
睡眠薬
  • 薬をのむことで不眠症状を改善させる
  • 薬の副作用で強い依存性などを起こすことがある
  • 即効性が高い
  • 病院で診察を受けたり、ドラッグストアで購入できる
  • 睡眠薬は不眠の随伴症状の改善には役立たない

漢方薬と睡眠薬の違いを簡単にまとめると上記のようになります。

基本的に漢方薬は睡眠薬と違って体全体の状態を整えることで不調の改善を促すので使い始めてから症状の改善を実感するまでに時間がかかる傾向にあります。

それに対して睡眠薬は即効性に優れていて服用することで気になっている症状に対して局所対処的な効果が得られます。

なので不眠症状を一刻も早くとりあえずどうにかしたい、という方は睡眠薬をその場しのぎ的に使う方が合っているといえますし、逆に時間が多少かかってもいいから不眠症状だけではなく随伴する症状も改善していきたいという方は漢方薬のほうが向いていると言えます。

漢方薬のメリット・デメリット

睡眠薬など不眠症に関する薬には強い副作用があるイメージを持っている方が多いと思いますが、漢方薬に関しては西洋医学で使われる薬(睡眠薬)と比較して副作用の程度が軽いというメリットがあります。

睡眠薬は即効性が高い分、強い依存性などの副作用の問題がどうしてもあります。

しかし漢方は直接不眠症状を改善するのではなく、使うことで体全体に徐々に働きかけるのでその分副作用などが軽くなります。

デメリットとしては薬のように即効性がない分、根気強くコツコツと続ける事が必要になるのと、漢方薬に詳しい医師や薬剤師は未だに少ないので自分に必要な漢方薬の処方をしてくれる先生を見つけることが難しいという事です。

不眠で使われる漢方薬

実際に病院などで使われることのある不眠に効果がある漢方薬をいくつか紹介します。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

”さいこかりゅうこつぼれいとう”は「気」の乱れを整えて心を落ち着かせる効果がありイライラやドキドキなどの緊張状態が続くことで起きる不眠に効果的です。

”さいこかりゅうこつぼれいとう”自体は複数の漢方薬を1つにまとめて出来た漢方なので”さいこかりゅうこつぼれいとう”という漢方が単体で存在するわけではありません。

”さいこかりゅうこつぼれいとう”はクラシエなどの漢方薬を販売しているメーカーから不眠症用の漢方薬として販売されているので比較的購入しやすい身近な漢方言えるでしょう。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

”おうれんげどくとう”は東洋医学特有の身体の中の「水」に注目した漢方で、身体の中にこもっている熱を冷ますことで炎症などの熱が原因で引き起こされる不調を改善します。

熱が身体にこもり続けると体の中の巡りが停滞して「のぼせ・イライラ・落ち着かない」などの症状につながります。

不眠のタイプで言うとイライラしやすく落ち着かない状態が続いている方や、のぼせや火照りが気になるタイプの不眠症に向いている漢方と言えます。

市販薬としては口内炎や皮膚炎などの漢方薬として炎症を治める目的で販売されているものが多いです。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

”かみしょうようさん”は「血」が不足して身体に熱がこもった状態の方に向いている漢方です。

具体的な症状を言うと「のぼせ・肩こり・疲れやすい・イライラ」などを強く感じているタイプの不眠に向いています。

冷え性や虚弱体質、血の道症などに効果が期待できるので不眠だけでなく、様々な用途で処方されることがあります。

帰脾湯(きひとう)

”きひとう”は東洋医学で言う「気」と「血」を補い、虚弱体質や疲れやすい不安感が強い貧血などの治療に使われます。

不安感が強く疲れがちでスタミナが落ちていると言った自覚症状があるタイプの不眠には向いています。

不眠に付随する食欲不振や寝不足による疲れや貧血などの改善も期待できる、市販薬としては不眠・貧血の方向けとシて販売されている事があるのでチェックしてみてください。

漢方薬の効果が現れるまでの期間

漢方薬というととにかく長い間続けなければい効果が得られない印象を持ちますよね。

ですが実際のところは漢方の種類と相性が良い場合は漢方の内服を始めて2〜3週間ほどで効果を実感する方も多いのです。

不眠でも軽度の場合は比較的、短期間で効果を実感しやすいと思いますが、慢性化している不眠の場合は効果を実感するまで長くなることもあるようです。

管理人
どちらにしろ睡眠薬のような飲んですぐ眠くなるような即効性は無いので、どうしても今すぐ寝たいという方には漢方薬は向いていないといえるでしょう。

 

漢方以外で不眠を改善するモノはあるのか

不眠をどうにかしようと色々と調べているとまず出てくるのが睡眠薬と不眠に効く漢方だと思います。

しかし、最近では漢方や睡眠薬と言った医薬品ではなく体に負担をかけずに緩やかに症状を改善させる睡眠サプリが多く販売されるようになりました。

実際に私自身も睡眠薬や漢方薬と言った薬を不眠対策に使うのに抵抗が合ったためまずは睡眠サプリから使用を開始しました。

その中でも特に不眠症状の緩和に効果があったように感じたのがマインドガードDXという飲むタイプの睡眠サプリです。

不眠の原因となるストレスの緩和作用や休息成分などイライラして情緒不安定になりやすい症状にまさにぴったりな成分が1本にギュッと詰まっています。

マインドガードDXはオーガニック成分を使用しているので子供から大人まで安心して使えて副作用などもないので、日中運転する場合でも安心して使うことが出来ました。

マインドガードDXの効果と実際に使用した本音のレビュー

2018.03.11

不眠の悩み別おすすめ対策法

最後に自分の不眠の悩みを改善するためには睡眠薬が良いのか、漢方が良いのか、はたまた睡眠サプリのほうが向いているのか悩み別に簡単にまとめました。

重度の不眠状態の場合

不眠症状が数ヶ月以上続いており日常生活にも支障が出ている場合はまずは専門の病院へ行って睡眠薬を使う事をオススメします。

長期間重度の不眠症状が続いていると睡眠不足からくるうつ症状や情緒不安定などの精神症状も出てくる場合も多くあります。

この場合は主治医の指示のもと適切な期間睡眠薬などの薬を使用してまずは睡眠を確保する必要があります。

ある程度寝れるようになれば、そこから徐々に漢方や睡眠サプリなどで身体の不調のトータルケアに移り睡眠薬を卒業するのがスムーズに不眠症状の改善が期待できるでしょう。

不眠症状が中等度の場合

不眠症状が比較的軽く気持ち的にも多少の余裕があるという方におすすめなのが漢方薬による対策です。

漢方はやはり短くても効果が出るまで数週間はかかるため多少余裕がある中等度〜軽度の不眠の方に向いています。

漢方を使うことで不眠だけでなく冷え性などの諸症状の改善も期待できるので、最近不眠や疲労感など軽度のいろいろな症状が気になる…という方は漢方による対策がおすすめです。

不眠症状が軽度の場合

不眠症と言うまでではないけど寝れない事が多い、という方に向いているのが睡眠サプリです。

実は重い不眠症の方よりもこのちょこっと不眠で悩んでいる方がかなり多くいます。

子供の夜泣きで睡眠不足、仕事のことが気になって睡眠不足など数ヶ月に渡る本格的な不眠じゃないけど度々寝れずに困っているという方です。

こんな睡眠不足に悩む方は睡眠サプリでの対策でも十分睡眠の質を高めることが出来ます。

睡眠サプリは睡眠の質だけを上げるのではなく、ストレスの緩和などにも役立ちますのでストレスによってとにかくイライラしがちという方も使ってみる価値があるサプリだと言えます。

不眠症と漢方まとめ

不眠症の改善が期待できる漢方は今回紹介した物以外にも数種類あります。

漢方の使用で大切なのは現在の自分の体の状態を知って何が不足して、何が滞っているのか知る必要があります。

なのでできれば漢方による不眠症の治療を希望する場合は漢方治療を専門に行っている医師のいる病院や漢方専門店で診察を受けることをオススメします。

専門の先生を探したり診察を受ける時間がないという方は、まずは漢方の前に睡眠サプリなどを試してみるのもおすすめです。

管理人
漢方薬はあくまでも不眠症状に対しての効果を発揮するものではなく、体全体の巡りなどを良くすることで徐々に不調を改善するものなので自分の症状に合わせて睡眠薬やサプリなども視野に入れておくといざという時に役立つでしょう。

 

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