海外旅行に行くのはいいですが、いつも行くたびに時差ボケに悩まされるのが嫌だ・・・という方も多いのではないでしょうか。
日本時間と海外での時間には違いがあるのでどうしても感覚がずれてしまって睡眠リズムが崩れてしまうということは有ると思います。
すぐにそれに順応できる人もいるのですが、酷い人だと一度時差ボケを起こしてしまったら帰国後もずーっと時差ボケが続いてしまうという人もいるようです。
時差ボケが起きる原因とは?
まずなぜ時差ボケが起きてしまうのか?という原因から解説していきたいと思います。
原因を先に知っておけばそれなりに対処をする方法もわかってきますので、何が原因で時差ボケが起きているのか正しく理解しておきましょう。
生物時計と外部環境の差が一番の原因
私たちの体の中には生物時計という24時間周期の時計がもともと備わっています。もちろん数分単位の細かい時間までは判別できませんが、朝・昼・夜などは時計をいちいち見なくても判断できるはずです。
脳や筋肉、肝臓などといった臓器にも末梢時計があり、生活リズムと環境情報に併せて昼間には昼間に適した体内環境を維持して、夜間には体内の器官が休息モードに入ります。
環境が急激に変わって脳や体内の末梢時計が思っている時刻と実際の時刻に違いが出てくると昼間なのに体内環境は休息モードに入ってしまったり、夜の寝る時間に体内環境が昼間のような活発なモードに変わってしまします。
体質・年齢も時差ボケに影響する場合がある
時差ボケはある意味仕方のないことのようにも思えますが、人によっては時差ボケがほとんど起きない場合もあります。
逆にちょっとの時差しかないのい時差ボケが激しく出てしまう人もいるので体質による影響はかなりあります。
ちなみに高齢者は若い方よりも時差ボケが起きる確率が高いと言われているので、年齢が上がってくると生物時計の進みが早くなって時差ボケが起きやすい状況になることもあります。
なので体質や年齢も時差ボケの原因になる場合があるということです。
時差ボケが治らなくなる理由
時差ボケが起きていても生活できないことはないですが、じわじわと辛い状態が長続きすることになるので大きなストレスになってしまいます。
時差ボケで寝たいのに眠れないような状態になることが精神的なストレスとなってくると、ストレスが原因で寝付きが悪くなったりしてそのまま不眠症になってしまうこともあります。
不眠に悩む方には夜に寝れず寝てはいけない日中に眠気を感じるような状態になってしまう方もいますが、それって考えてみると時差ボケの症状とほとんど一緒ですよね。
もし既に海外旅行や海外出張などが終わって帰国して1週間とか2週間経っているのに時差ボケが起きている時と同じような状態が続いているなら時差ボケが不眠症になって定着していると考えるのが自然です。
時差ボケを早く治す方法
時差ボケになってしまったときになるべく早く治すために役立つ方法をまとめていきます。
16時間の断食で体内時計をリセット
ハーバード・メディカルスクールの研究結果として発表されている対処法として16時間の断食が時差ボケを早く治すのに一番有効であると言われています。
変な時間にものを食べたりすることは体内時計を乱す原因になってしまうわけですが、何も食べない時間が長くなることで一旦体の中の末梢時計を全てリセットすることができるようになります。
体内時計は太陽などの光を浴びることによる影響と食べ物を食べて体の中に栄養素が入ってくることによって大きく左右されます。
なので敢えてしばらくの間何も食べないようにすることでずれてしまった体内時計を正常な状態にいったんリセットすることができるのです。
もちろん寝ている間の時間もカウントして大丈夫なので8時間寝たら残りの8時間だけ何も食べないようにすれば大丈夫です。
16時間と言ってもかなり長い時間空腹が続くことになるのでそれなりに覚悟は必要ですし、空腹を我慢し続けなければいけません。ただズレている体内時計を早く治すには有効な手段ですので長く時差ボケに悩み続けるよりもこういった方法を試して対処をした方がいいでしょう。
日中に外で光を浴びながら運動をする
時差ボケを解消するには陽の光を浴びて外部環境を体に溶け込ませることも重要です。
自宅の中の照明器具による光だとまだ光が足りないので、最低でも曇空の屋外程度の光を一定時間浴びる必要があります。
またその時間帯に適度に運動もすることで光などの外部環境と体内時計をすり合わせることもできるようになり、早い段階で時差ボケを改善していくことができるようになります。
仮に時差ボケのせいで夜に寝れなかったとしても朝から寝てしまうのではなく、朝に一度太陽の光を浴びながら散歩をするなどして体を動かしてその日の夜になってから眠るなどしたほうが時差ボケを早く治すことができます。
睡眠サプリでリラックスした睡眠を確保
時差ボケのせいでそもそもまともに眠る事ができない状態になってしまっている場合は睡眠サプリを活用して対策をするのが理想です。
めんどくさいからスパッと眠れる睡眠薬を使いたいという方もいると思いますが、睡眠薬がないと眠れないような依存状態になったり睡眠薬による副作用などで苦しむ可能性があることも考えると安易に薬に頼る方法をオススメすることはできません。
寝つきをよくしつつ睡眠の質も向上させることができるのでスムーズに眠りについて途中で目覚めてしまわないように対策をすることもできます。
十分に質のいい睡眠をとる事ができれば自然と時差ボケの症状も治まってきます。
まとめ
時差ボケは酷い場合は夜に全く眠れなくなって昼に眠ってしまうような状態が続いてしまい、大事な予定などに遅刻してしまうなど日常的に困る状況を招くこともあります。
生命に関わるような問題ではないですが、放置しておくと仕事やプライベートのスケジュールにも支障が出てしまう可能性があります。