イヤイヤ期が過ぎてホッと一安心したのも束の間、6歳くらいのお子さんがいきなり怒りっぽくなったり不満ばかり言うようになったりよく泣いたり情緒不安定になることがあります。
今回は管理人が子どもが怒りっぽい時の対策について解説していきたいと思います。
こんな態度の子どもが多い
よくある相談はとしては以下の様なものが多いです。
- 注意をしたり指摘をするとすぐに怒ってふてくされる
- 物を投げたり怒り方もひどくなっている
- このまま大きくなってしまうのかと考えると不安
- 何に対しても不満を言ったり泣いたりしてばかり
というものが多いです。
子どもがこのような態度をとると親としても当然ストレスがたまる事になります。できればいい子でいてくれるのが一番嬉しいところですが、そう親の理想通りにいかないものなのです。
しかしその時に親がどのような対応をするかでその後の子どもの成長などにも大きく影響してくることになります。
子どもの怒りにこんな対応をしてはいけない
子どもがすぐに怒ったりヒステリーな態度をとったときにこんなお母さんがいます。
こう言いたくなるきもちもわかりますがそれでは逆効果です。
しかも決まって「こっちもイライラします」という回答が得られます。
「笑顔がない。天真爛漫さがない」と子どもらしくしなさいよと腹の底で思っているくせに「イライラする」と子どもを子ども扱いしたりしなかったり怒りっぽい子は一貫性がない母親の子どもに多い傾向があります。
「子どもは鏡」なので親が抱いている子どもへの不安が子どもに出ているだけの場合が多いです。そのようなお母さんは責任感が強く子どもへの愛情が強いために子どものことを思っていろいろ「直させよう」としてしまうのです。
学校の連絡帳に「怒りっぽくてお友達をたたいたり殴ったりします」と書かれているわけでなければ「まぁ子どもだから」と怒りだしたらこちらがイライラしないように取り合わずに気長に放置して知らん顔してあげるのがよいでしょう。
7歳の子どもが急に怒りっぽくなる理由
小学1年生くらいになると学校で人と比べられるようになります。
かけっこでも成績で比較されることもありますし、可愛いかっこいいなど容姿で優劣をつけられることもあるでしょう。その結果として外での自分に自信をなくした子どもが家で怒りっぽくなることがあります。
怒りっぽい子どもは兄弟や学校の友達を意識して「目標が高すぎる」場合と、学校で人と比べられて「劣等感を感じている」場合がほとんどです。
家での親の対応次第でも結果は変わる
怒りっぽい子どもは外でかなりのストレスを感じているに違いありません。
なので家庭ではなるべくちょっとしたことでも褒めるようにして、笑顔で接する機会を増やしてあげるべきです。
例えば自転車の練習していた時に「もうちょっとこうして」などと言うのではなく「昨日より1メートルも長くのれたね!うまくなってるね!もうちょっとだよ!」と褒めてあげましょう。
泣いていると建設的な大人はつい真面目にアドバイスをしがちですが、子どもは大人の言うようにはやらないので放っておいて転んでは覚えて身体で覚えていくのを褒めてニコニコ待ってあげるほうが良いのです。
親子で一緒にトラブルを解決する
子どもが何かトラブルにあい、途中で投げ出しそうになったら「ちょっと一緒にスマホかPCで調べてみようか!」と子どもと一緒に調べたら「何なに?」と興味津々で画面を覗いて来るはずです。
「こうしたらうまくいくよ」と言うだけ言って丸投げすると親に甘えて八つ当たりして起こりやすいので、こちらとしては手間かもしれませんが、一緒に問題を解決する方向へ持っていくほうがいい方向へ流れることが多いです。
そして「調べたら、こうだったよ」と他人事のように伝えると「そうなんだ」と素直に聞いてくれました。 上から教えるのてはなく、同じ目線で一緒に調べた感じが受け入れやすいのです。
実は子どもをめいっぱい子ども扱いする方が大人はイライラしないので、あまり真面目に子育てしてはいけません。
真面目に子育てをするとああしなさいこうしなさいと子どものためを思って言ってしまい、子どもが本当のことを言わずに怒られないように嘘をついたり母親の前でだけいい子を振る舞い外で悪いことをしてしまいます。
怒りっぽい子どもへの対処法
怒りっぽい子どもは不安を抱えているため、あえて子ども扱いして安心感をあたえてあげることが大事です。すぐにムキになったり、怒りっぽいと親もどういう子に育っていくのかちょっと気になりますよね。
怒りっぽい子どもが大きくなって大人になっても怒りっぽいかというと、必ずしもそうではありません。怒りっぽい子どもは自己肯定感が低く自分に自信がない子が多いです。そのため自己肯定感を育んでいくことが大切です。
そんな自己肯定感を高め、怒りっぽい性格に対処する方法を3つ紹介します。
1.子どものどうでもいい話を熱心に聞いてあげる
子どもの話って起承転結がなくてだらだらと話すので何が言いたいのかわからないですよね。しかしそれを「うんうん」「それで?」「そうなの?」「そうなんだー」と最後まで熱心に聞いてあげることが大切です。
自分に自信がない子はそもそも「自分のことを受け止めてもらえない」という気持ちが強いです。なのでまずは子どもが話して来たら子どもの話を聞いて、しっかりと子どもの気持ちを受け止めてあげることが大事です。
どうでもいい話を毎日きちんと熱心に最後まで聞いてあげるのを続けていると「実は最近A男くんが学校で嫌なことをしてくるんだ」などと思わぬ学校のストレスを口にする場合があります。
そういうことを引き出せた場合は「大丈夫だって」や「気にするんじゃない」とは言うのではなく、子どもの話に共感することのほうが大事です。
親に話してくる場合は親に共感を求めている場合がほとんどなので話を聞く時は子どもの目を見て、人の悪口など以外は自分がそうは思わなくても「そうだね」と共感してあげることが大切です。
そうすることで「自分は大切にされているんだ」「お母さんは自分の気持ちを受け入れてくれる」という気持ちが大きくなり、そのような安心感が穏やかな気持ちに繋がっていくことになります。
2.〇〇しなさいではなく「Iメッセージ」で伝える
子育てで大事なのがこれで「片付けなさい」「勉強しなさい」というように指示や命令語で話すことは強制的に聞こえるので、子どもとしても今からやろうと思ったのにとイラッとします。
そうではなくて「お母さんどうしても今掃除機かけたい気分だから、悪いんだけど、あなたのおもちゃを片付けて欲しいんだけど、お願いできる?」などと私は〇〇してくれるとうれしいなお願いというニュアンスで穏やかに言う方が子どもは「しょうがないなー」と動いてくれます。
とはいえ、それでも「うるさいな!」と言われるかもしれませんが、文句を言いながらもやってくれやすいのはおそらくこちらの言い方です。
うちの下の息子は自己肯定感がとても低いので「片付けて」と言ったら怒られていると感じるのか私に「おまえがやれー」と言いますが「ママ今掃除機に目覚めちゃった!ゲームしてる途中で申し訳ないんだけど、悪いんだけどちょっとよけてくれたらママもっとノリノリになるから協力して!」と言ったら「ママホント空気読めないよねーゲームしてるのにさー」と言いながらも片付けて掃除機のコードを持ってくれて掃除を手伝ってくれます。
「悪いねー!ゲームでお楽しみ中だったのに片付けて手伝ってくれて〇〇くんはママより大人だなー!頼りになるわー!いつもありがとうね!」と褒めちぎります。
すると「ママはホントどんくさいから俺が手伝ってあげないとね。こないだだって掃除機のコード絡ませて観葉植物倒したし」「やー、ホント〇〇くんがいないとママ掃除してんだか散らかしてんだかわからないわー助かるー」と言いながらどさくさに紛れて一緒に息子の部屋も片付けさせたりしています。
3.普段から自己肯定感を育むようなことを心がける
怒りっぽい子どもが親に注意されて怒ってしまうのは「自分ができないんだ」という気持ちがあり否定された気分になるからです。
そのような子どもに自信をつけるには普段から自己肯定感を育むようなことを心がけることが大事です。
習い事をさせてできないことができるようになる体験やだんだんうまくなる体験をさせて親や先生が褒めまくることが大切です。
全然できていなくても「こないだよりできたね」と言ったり、普段から「毎日やって偉い!努力家だね」と伝えたりしていけば少しずつ自己肯定感が育まれていきます。
親のイライラ・ストレスを緩和することも重要
子どもが怒りっぽくて親に対してキレたりされたら、親に向かってなんて態度をとるんだ!という気持ちになりイライラが表情や態度に出てきてしまうこともあるでしょう。
怒る子どもの言いなりになれば良いわけではないですが、度重なる子どものストレス発散に付き合っているとこちらも精神的に疲弊してきます。
子どもに対する対応としては自己肯定感を持たせるように共感してあげることが大事ですが、親も仕事やら家事やら生活を支えるために普段からストレスを溜め込んでいるはずです。
ストレスを溜めすぎると大人でもたまにキレる子どもに対して頭が熱くカッとなって爆発してしまうかもしれません。
そうならないためには日頃から適度にストレスを解消することを心がける必要があります。
- たまには子ども抜きで夫婦の時間をつくる
- 子どもが寝た後の時間を趣味にたっぷり使う
- ストレスに効果的な栄養素を食事やサプリから摂る
- 適度に運動をする
- 質の高い睡眠をとるよう心がける
こうして子どもがもう少し成長して落ち着いてくるまでは親もストレスを極力溜めないように息抜きしながら生活をしていくようにするのが家庭内トラブルを避けるためには重要です。