睡眠薬の種類を徹底調査!患者側から見る睡眠薬の特徴とは

この記事は現在市販や病院などで取り扱われている睡眠薬の種類をできるだけ簡単にまとめました。

参考資料など薬品会社が発行している正確な情報のみに絞っていますが薬剤師や医師の監修の元作成した記事ではないので実際の内服、相談などは専門の医療機関を活用いただくようお願いします。

睡眠薬の分類別の種類

睡眠薬の種類は大きく分けて幾つかの系統別に分類されています。

現在知られている睡眠薬の種類
  • バルビツール酸系睡眠薬
  • 抗ヒスタミン系睡眠薬
  • ベンゾジアゼピン系睡眠薬
  • 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
  • メラトニンアゴニスト
  • オレキシン受容体拮抗薬

有名所で言うと上記のような4つの系統に分けられます、まずはそれぞれの特徴的な部分を紹介していきます。

バルビツール酸系睡眠薬

睡眠薬の先駆けとして一昔前まで多く使われていたのがこの「バルビツール酸系睡眠薬」で強力な睡眠効果が期待できる分安全性が低いというデメリットを持っていました。

睡眠薬を使うと睡眠薬に依存してしまったり、痙攣や倦怠感、抑うつ状態など悪い効果があるとイメージ付けてしまった睡眠薬でもあります。

今現在一般的に使用されている睡眠薬は副作用のリスクが低いものが主流になりバルビツール酸系睡眠薬はほとんど処方させることが少なくなりました。

現在もバルビツール酸系睡眠薬としてイソミタール・ラボナ・ベゲタミンなど使用されることがありますが昔に比べてかなり情報も揃ってきており必要に応じて一部で使用されることが有るようです。

抗ヒスタミン系睡眠薬

市販されている睡眠改善剤「ドリエル」などでもお馴染みなのがこの抗ヒスタミン系睡眠薬です。

抗ヒスタミンはアレルギーの薬などに利用されている成分でもあり使用すると強い眠気を起こすことが知られています。

その眠気を起こす効果を利用しているのが抗ヒスタミン系睡眠薬というわけです。

市販の睡眠薬のほとんどがこの抗ヒスタミン系睡眠薬で軽度の不眠症状の改善には向いています。

抗ヒスタミン系睡眠薬は継続して利用することで耐性がつきやすいとも言われており精神症状など伴いう長期の不眠症などにはあまり向いていないとも言えるでしょう。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は睡眠薬の中でも主流で安全性も比較的高く不眠への効果も期待できる睡眠薬です。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は脳内の特定部位に作用することで脳の働きを抑制することで眠りやすい状態を作ります

様々な不眠症状に対しての薬が豊富な種類でもあり、持続効果が長いものから短いものまで種類が豊富です。

有名なところで言うとハルシオン・レンドルミン・デパスなどがこのベンゾジアゼピン系睡眠薬に分類されます。

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は安全性が高いことから心療内科や精神科だけでなく幅広い科に使用されている睡眠薬です。

他の睡眠薬と比較して副作用が少なく睡眠効果がある程度しっかりしつつも重篤な副作用が少ないことから初期段階で使われることが多いようです。

マイスリーやアモバンといった睡眠薬が該当しちょっとした不眠などで病院を受診するとよく処方されるお薬です。

マイスリーなど使用後は比較的早くに睡魔が来るので入眠障害などでお困りの方に向いているタイプの睡眠薬です。

メラトニンアゴニスト

メラトニン受容体作動薬は体内にあるメラトニンという睡眠ホルモンと似た働きをする成分で体内時計の調節や睡眠、覚醒のリズムを調整します。

メラトニンアゴニストは他の睡眠薬とは違い体内時計や睡眠、覚醒リズムを調整つすることでできるだけ自然な睡眠を促す睡眠薬です。

睡眠薬でよく問題になる筋弛緩作用や抗不安作用がないので仕事柄制約がある方でも利用しやすい点があります。

他にも高齢者など加齢により体内リズムの乱れから起きる不眠症状にも効果が期待できるので使用されているようです。

オレキシン受容体拮抗薬

オレキシンとは脳を覚醒状態に保つのに活躍するホルモンの一種で、オレキシン受容体拮抗薬はそのオレキシンの働きを押さえ込むことで睡眠しやすくさせる新しい睡眠薬です。

オレキシン受容体拮抗薬の特徴としては今までの睡眠薬とはまた違った睡眠へのアプローチになるため今まで睡眠薬を使用していない方など対象に単剤で使用される傾向にあります。

睡眠薬で問題となるリバウンドや離脱症状が出にくいとも言われており最近では使用例も多くなっているようです。

使用者の体験談で最も多い副作用が悪夢で、実際に副作用としても傾眠・頭痛・めまい・悪夢といったものが有るようです。

睡眠薬が危険だと言われる理由

睡眠薬と言うとどうしても依存性が高かったり辞めづらくなるなど危険なイメージが大きいですよね。

基本的に今回紹介してきた睡眠薬は全て医師の処方が必要だったり薬剤師などの対面販売が必要なものばかりです。

専門家による販売や処方が決められている薬は基本的にどれも効果が強く間違った使い方をすると危険なものばかりですので睡眠薬が一概に全て悪いとは言えません。

しかしながら確かに睡眠薬の中には傾眠や脱力感、頭痛、離脱しにくいといった特徴を持つものも多く症状の併せた細かな量の調整などが必要となります。

睡眠薬の使用には現在でも多くの使用条件が有るので軽度の不眠など睡眠薬でなくてもどうにかできる範囲であればやはり睡眠薬を使用しないに越したことはありません。

最近では睡眠サポートサプリなど睡眠薬よりは効果がグンと下がりますが体に対する影響が少なく睡眠の質を高めるタイプのサプリも販売されています。

参考記事本当に効く睡眠サプリとは?12種類を比較

睡眠薬の種類まとめ

分類 種類 コメント 副作用
バルビツール酸系睡眠薬 イソミタール・ラボナ・ベゲタミンなど 1950年代頃から使用されている睡眠薬で強力な睡眠作用を持つ、中には麻酔薬に分類されるほどの強力な作用を持つものもありその分副作用も重篤な物が多い。 日中の眠気・ふらつき、集中力低下、耐性が強く依存性が高い、致死性不整脈、呼吸停止など
抗ヒスタミン系睡眠薬 ドリエル・ネオデイ・リポスミンなど 市販されている睡眠薬の大半は抗ヒスタミン系睡眠薬で元々はアレルギー症状の緩和に使用されている成分。一時的な不眠症状の改善に効果が期待できるが慢性的な不眠には不向き。 日中の傾眠、口渇、吐き気など
※基本的にアレルギーの薬と同じような作用だと思ってください。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬 ハルシオン・レンドルミン・デパスなど 催眠効果が強い割には重篤な副作用が少ない(バルビツール酸系睡眠薬と比べて)ことから最近ではよく使用されている睡眠薬です。種類が豊富で個々の症状に合わせた処方が可能。 耐性がつくことあり、離脱症状、アルコールとの併用禁止、筋弛緩効果、など
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬 マイスリー・アモバン・ルネスタなど 一般的に睡眠薬というとよく耳にするのがマイスリーというくらいよく処方されている睡眠薬です。即効性に優れており作用時間が短く翌朝に持ち越さないのが特徴です。作用時間が全体的に短い傾向にあり入眠障害などの治療に使用されることが多い睡眠薬です。  苦味、ふらつき、アルコールとの併用禁止、依存性、耐性など
 メラトニンアゴニスト  ロゼレム  今までの睡眠薬とは違いメラトニンという睡眠ホルモンと似た作用を持つ成分を使うことで自然な睡眠を起こします。安全性は高いですが効果の面では他の睡眠薬よりも劣るため月単位での服薬でないと効果が実感できない場合などあります。 安全性が高く重大な副作用などはないと言われている。

※併用できない医薬品が有るので注意が必要

 オレキシン受容体拮抗薬  ベルソムラ 最近でてきた新しい睡眠薬でオレキシンという脳の覚醒に関与する成分を抑制することで睡眠に入りやすくする睡眠薬です。

効果はメラトニンアゴニストと非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の中間くらいの立ち位置で効果と副作用のバランスが取れた睡眠薬として注目されています。

重篤な副作用などはないと言われている

※2014年から販売され始めた新しい医薬品なので他の睡眠薬と比べて症例がまだ少ない

睡眠薬の効果と副作用は反比例

まとめを見ていただけると分かるように睡眠薬の効果が強いほど副作用なども重篤なものが多い傾向にあります。

最近では病院でも効果が多少落ちても副作用が少ない安全性の高いオレキシン受容体拮抗薬やメラトニンアゴニストを使用するケースも多くなっており、効果の強い睡眠薬を使う事が減っています。

このことからも分かる通り睡眠薬は使わないに越したことがない薬だと言えます。

睡眠薬の多くは依存性や耐性の関係で長く使い続けるほど辞めづらく抜け出しにくくなります。

睡眠サポートサプリなどは睡眠薬のような強い副作用がないぶん安心して使用し続けられるのが最大のメリットだと言えるでしょう。

管理人
睡眠薬を使う前に睡眠サポートサプリなどまずはリスクが少なく身近でできる対策から始めることをオススメします。

 

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