滋養強壮剤として使われることが多い薬用養命酒はなかなか取れない体だのだるさや疲労感、冷え性などを改善する作用や、胃腸の調子を整える作用など複数の嬉しい健康作用があることで有名ですね。
養命酒を不眠の対策として使っていくと効果はあるのでしょうか?という質問を当サイトの読者さんからいただいたので、今回は養命酒の成分的に不眠症を解消するために使っていく価値があるのかどうかお答えしていこうと思います。
養命酒は不眠症には効果はあるのか?
確かに養命酒は生薬の力で血流をよくして体を温めてくれる効果があるので、不眠に対しても効果がありそうに見えます。
実際、確かに飲むとじわーっと体が内側から温まってきて入眠自体はスムーズになることがあります。
不眠の症状がまだ軽い人などであれば、確かに健康を促進して体力を回復させながら不眠の症状を緩和することができるということで使う価値を見出せるかもしれません。
ただなぜ入眠がスムーズになったかというと生薬が効いたからではなく「アルコール成分が強いから」となっています。
簡単に言うと不眠が緩和されたように見えても実は寝酒のような形でアルコールの力を借りているにすぎないということです。
これでは結局寝る前に焼酎などを飲んで寝ている人と変わらないので、養命酒が不眠症に効果がるとは言えないですね。
実際に養命酒を飲んでみれば分かると思うのですが、かなりきつめのアルコールが入っています。
味としては漢方とアルコールが混ざったような感じになるので人によっては苦手という方も多いでしょう。
ちなみにアルコール度数は14度となっています。
養命酒で不眠を治そうとすると色々問題が
規定量は1回20mlなのでそれだけで完全に酔っぱらってしまうことはないでしょうが、アルコールを摂取してから入眠することによって幾つか問題点が出てきます。
夜中にトイレに行きたくなる
養命酒はアルコール度数が高いということもあって、利尿作用が強いという特性があります。
これはお酒を飲む人なら分かると思いますが、そんなに沢山のお酒を飲んでいるわけでもないのにやけにすぐトイレに行きたくなることがありますよね。
これを寝る前に飲んだりすると、寝るまでの時間が短くなったとしても寝ている途中でトイレが我慢できなくなってきて目覚めてしまう場合があります。
せっかく一度はアルコールの力で眠りにつくことができても、トイレに一度起きてしまうとそこから光の刺激などで脳が覚醒してしまうので再びすぐに眠れる保証はありません。
場合によってはそのまま朝まで不眠症の症状が発動してしまうということも十分にありえます。
依存症になる可能性と効果が薄れる危険性
養命酒を飲まないと眠りにつけないという状態になることがありますが、これは軽くアルコールに対する依存症のような状態になってしまっているということです。
不眠症になってしまうということは精神面に大きな問題やストレスを抱えている場合がほとんどです。
そういうときには何かに頼りたくなってしまうものですが、最初に養命酒でぐっすり眠れてしまうからこそ「もうこれがないと眠れない」といったような状態で依存状態になってしまう恐れがあります。
普通のお酒でアルコール依存になってしまうよりはまだ健康的ではありますが、次第に養命酒のアルコールに体が慣れてきてしまうので同じ量を飲んでいても眠りにつけなくなってきたりして不眠に対する効果が薄まってしまう恐れもあります。
規定量は1回20mlですが、その量を増やしていこうとしはじめると完全に悪循環に陥ります。
眠りの質が悪くなって熟睡できなくなる
養命酒を寝る前に飲んで、もし目覚めてしまうことなく朝まで眠ることができたとしても、アルコール分を寝ている間に分解しようとして消化器官や肝臓などが睡眠中も働くことになります。
そうすると本来不要な仕事を体内で行わなければならなくなるので、眠りの質が悪くなってしまうことがあります。
眠りの質が悪いと悪夢などを見やすくなりますし、体が休まらないので逆に疲れてしまうことがあります。
まとめ
養命酒は虚弱体質の改善や血行促進目的で使っていくのであれば効果的ではありますが、今回のように不眠症と言う症状を改善したいという目的で使っていくのは推奨できません。
不眠症の症状を患っている場合はそもそもアルコール分自体を控えていくべきと言うのが一般的な考え方です。
アルコールが含まれずに、リラックス作用のある天然ハーブなどが配合されている休息飲料などを飲んでいけば今回のように養命酒で起こりうるリスクなどを回避しながら不眠を効果的に改善していくこともできます。
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