不眠で悩んでいる方はとても多く、睡眠薬を飲んでいる方も周りにふつうにいて珍しくないですよね。
睡眠薬を使ってなんとか眠れるようになると、睡眠薬を減薬したり服用を中止したりするのが怖くなってしまいますよね。管理人もそうで、医師に減薬を申し出られた時は頑なに拒否した覚えがあります。
管理人はその後何度か減薬に失敗してから5回目くらいで順調に減薬することができて、今では服薬を中止しました。この減薬という作業が思った以上に大変で、飲まないと眠れないという恐怖や不安から精神が参りそうになったこともありました。
さらに睡眠薬を飲み忘れた時、前にも増してまったく眠れないことを経験すると、「自分には睡眠薬はまだ絶対に必要」と強く思い込んでしまいますね。けれど睡眠薬を飲んでから服用を中止または減薬すると前よりひどい不眠症になるのは、実は違う原因があるのです。
今回は管理人が何度も苦しんで減薬に失敗していく中で学んだことまとめてみました。
睡眠薬依存症になってしまうプロセス
睡眠薬はできれば飲みたくない。でも「きっと飲まないと絶対に眠れないんだ。だってこないだ飲み忘れた時は眠れなかったどころか眠くなることさえなかったから!!」…そうこうしているうちに睡眠薬依存になってしまう方が少なくありません。
でもいくら毎晩眠れなくても眠る方法を忘れるとか眠る能力がなくなることは絶対にないそうです。うつ病や躁病や統合失調症などの病気の影響で一時的に眠る機能が弱くなることはありますが病気にも周期があるため、たいていは数か月で不眠症は一時的にですが回復するので大丈夫です。
不眠症も3~6か月くらいで治る場合が多いため睡眠薬がずっと必要だということはほとんどないです。けれどないと眠れないという恐怖から、本当は治っていても服用を辞めれないのです。
最近はひどい不眠症にはベンゾジアゼピン系と呼ばれる依存性の高い睡眠薬が使われているため、睡眠薬は適切な時期に減薬をしなければ依存症になる危険があります。なので睡眠薬の減薬を怖がらないで医師を信じて減薬する勇気をもつことが大切です。
眠れなくて困り果てた時に睡眠薬を使って念願の快眠が得られると「不眠の苦しみから解放された」安心感が得られると同時に「睡眠薬がないと眠れない」と誤解することや睡眠薬をもはや信仰する方がとてもよくいらっしゃいます。
睡眠薬を使ってでも眠れる状態が続けば本来の眠るリズムが戻ってくることが予測されるため、依存症になる前に減薬や安全な中止を考えるほうがよいです。しかし管理人のように医師から睡眠薬の減薬を提案されても眠れない恐怖から断固拒否する方が多いです。
眠れなくなるのが不安だからといって先延ばしを続けていると、いつかは睡眠薬依存症になってしまいます。
「睡眠薬がないと眠れない」のは錯覚であるって本当?ホントの原因を解説
管理人が実際に怖いから減薬を断固拒否した時に医者に伝えた理由は「こないだ睡眠薬を飲み忘れた時があったんだけど一睡もできなかった」とか「眠れないどころか眠くさえならない」とかでした。
しかしこれは「睡眠薬がないと眠れない状態」ということではなく、実は「睡眠薬の急な中断による反跳性不眠という症状が出ただけなのです。
今まで睡眠薬を服薬していたのに急に飲み忘れたり急に服用を中止したりすると、身体がびっくりして前より強い不眠に陥ってしまうことがこの「反跳性不眠」という症状の原因です。
これは不眠が治っていないからもしくは不眠が前よりひどくなっているからではなく、睡眠薬の「急な」中断で起こる単なる「睡眠薬の副作用」です。
もしあなたが「飲むのを辞めたら眠れないと思うから睡眠薬を減薬するのが怖い」として、理由が「睡眠薬を飲み忘れると一睡もできないから」というのならばそれは不眠が治っていないわけではなく単なる反跳性不眠だということです。
反跳性不眠の予防や治し方
「急な」睡眠薬の中断が原因になりますのでこれを起こさないためには、ゆっくりと段階を踏んで医師の指導通りに適切に睡眠薬を減薬していくことです。
減薬するスピードはゆっくりであればあるほど良いと言えます。1/4錠ずつとかそういう微量ずつ減らしていくのが安全でオススメですよ。
大事なことなので3回言いますよ。反跳性不眠による不眠状態の再発は不眠症の再発ではないですからね!反跳性不眠が出ただけなのに「睡眠薬がないとやっぱり眠れない!」と勘違いしてしまわないようにしましょうね!
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