睡眠不足は糖尿病・高血圧・動脈硬化といった生活習慣病の原因になるといわれています。一見関係ないように聞こえますがどのように関係しているのでしょうか。
今回は管理人が睡眠不足になると糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすくなる仕組みについて解説していきたいと思います。
睡眠不足になると糖尿病になりやすくなる仕組み
疲れがとれない、だるいなど自覚できる症状の他にも睡眠不足の影響は体内の気づかないところでも起こっています。その主なものがインスリン抵抗性という糖尿病・高血圧・動脈硬化につながりやすい症状です。
睡眠不足がインスリン抵抗性を高めて高血圧や糖尿病の発症や悪化に深く関係していることがわかってきました。海外の研究報告では1晩の睡眠不足でもインスリン抵抗性が上昇するとされていて日本でも注目されています。
ではインスリン抵抗性とはなんなんでしょうか。簡単に言うと「インスリン抵抗性が上昇している」とは「インスリンの分泌はされているのに、インスリンが効果を発揮できない状態」ということです。
インスリンがうまく働かないことで吸収されないブドウ糖が血液中に増加していくため、血糖値が高くなります。
糖尿病は2種類あって1つが生まれつきのもので生まれつきではない糖尿病なのですが、生まれつきではない糖尿病の原因は「インスリン抵抗性が上がること」であることがほとんどです。
睡眠不足になると高血圧になりやすくなる仕組み
睡眠不足で高まる「インスリン抵抗性」は糖尿病だけでなく高血圧にも関係しています。
インスリンの効果が発揮できなくて血液中に吸収されないブドウ糖のが増加していくと、脳が「インスリンが足りていない」と勘違いします。すると、すい臓からさらにインスリンが分泌されるのですが、これが問題です。
これを「代償性高インスリン血症」と言うのですが簡単に言うと「血液中にインスリンがありすぎる」ということです。
代償性高インスリン血症になると「血管収縮にかかわるレニン‐アンジオテンシン系のホルモンの一種アンジオテンシンⅡ」や「血圧上昇に関係する交感神経」が活性化され「腎臓にナトリウムが貯留されやすい状態」になります。
交感神経が活性化され、腎臓にナトリウムが貯留されやすくなることで血圧が上昇します。
インスリン抵抗性が高いほど心肥大や頸動脈の血管肥厚など簡単に言うと「血圧が高くなりやすい状態」になるため、それだけ高血圧や動脈硬化だけではなく:心臓病や脳卒中のリスクが高まることもわかっています。
つまり睡眠不足は寿命を減らしてしまうのです。
睡眠不足を解消するには
高血圧や糖尿病や動脈硬化の薬を飲むと高血圧や糖尿病や動脈硬化の症状は抑えられても副作用で寿命が縮む(管理人の父もそれで53歳で亡くなりました)ため薬を飲む前にまずは睡眠不足を解消しましょう。
「睡眠不足の解消って言ったって寝る時間がないから睡眠不足なんだから、そんなの解消できないよ」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、それは違います。
人の疲労回復は寝ている間均等に行われているわけれはなく人の疲労回復の7割は寝付いてから3時間に7割は終わるため、その3時間の睡眠の質を上げることが睡眠不足の解消に大きく関与しています。
睡眠不足の解消とは睡眠時間を増やすことではなく睡眠の質を上げることなのです。
質のよい睡眠の基本条件とされるのが睡眠ホルモンのメラトニンの分泌です。
睡眠ホルモンのメラトニンは自然な眠りを誘うホルモンですが、体内時計のリセットも行っていますのでメラトニンを出すことが睡眠不足で朝起きるのが辛いのを解消することに繋がります。
メラトニンの十分な分泌は質のよい眠りだけでなく翌朝の心身のリフレッシュにもつなるのです。
メラトニンの原料となるアミノ酸の一種であるトリプトファンは牛肉・バナナ・卵・魚・大豆製品などに多く含まれています。30代からメラトニンの分泌は低下するのでこうした食品をしっかり摂ることが大切です。
睡眠不足を解消して「質のよい眠り」を摂ることは高血圧や糖尿病や動脈硬化の予防や改善につながることもあるため自分の眠りを見直すとよいでしょう。眠りの見直しをしたい方におすすめな休息サプリメントはこちらです。